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画像生成AIのMidjourneyが「60秒全身スキャナー」を発表 — MRIなし・放射線なし、最初の設置場所はスパ

6月19日、PYMNTSが「Midjourney Enters Medical Imaging With 60-Second Full-Body Scan」と題した記事を公開した。この記事では、画像生成AIで知られるMidjourneyが医療画像診断分野に参入し、60秒で全身スキャンが完了するハードウェア製品を発表したことについて詳しく紹介されている。

6月19日、PYMNTSが「Midjourney Enters Medical Imaging With 60-Second Full-Body Scan」と題した記事を公開した。この記事では、画像生成AIで知られるMidjourneyが医療画像診断分野に参入し、60秒で全身スキャンが完了するハードウェア製品を発表したことについて詳しく紹介されている。


画像生成AIのMidjourneyが、突然「全身スキャナー」を発表した

6月17日(水)、Midjourneyは自社初のハードウェア製品「Midjourney Scanner」をブログポストで発表した。放射線も磁場も使わず、約60秒で全身の3D画像を生成する全身超音波スキャン装置だ。新設した部門「Midjourney Medical」がこのデバイスを開発・製造する。

仕組みはユニークだ。人物をプラットフォームに乗せて浅いプールに降ろすと、プールの縁に配置された50万個の超音波センサーがあらゆる角度から音波を照射する。そのデータ量は毎秒テラバイト単位に達し、コンピュータクラスターが筋肉・脂肪・骨・臓器の3D断層画像を再構成する。Midjourneyはこの方式を「Ultrasonic CT」と呼んでいる。

「このようなデバイスは今まで存在しなかった」——CEO David Holzは6月18日のサンフランシスコでの発表イベントでそう述べた(Bloombergが報道)。

MRI市場は現在、Siemens HealthineersGE HealthcarePhilipsが支配している。MRIの費用は$400〜$12,000と幅広く、医師の紹介状・病院設備・30〜60分の検査時間が一般的に必要だ。Holzはこれらのハードルを、より低コストかつ臨床環境の外で解消できると見込んでいる。


ハードウェアの中核は「Butterfly Network」との$7,400万のライセンス契約

スキャナーの技術基盤は、上場企業の半導体超音波企業Butterfly Network(時価総額約15億ドル)からライセンス供与を受けている。

Butterfly Networkは昨年11月17日にSECへの規制当局への届出を通じて契約を開示しており、5年間で最大7,400万ドルの支払いが見込まれるとしている。現行プロトタイプにはButterfly Networkの「Ultrasound-on-Chip」モジュールが40個搭載されており、次世代モデルではさらに大幅に増加する見通しだ。

Butterfly Network CEOのJoseph DeVivoはプレスリリースで「Midjourneyとのコラボレーションは、Butterflyにとって潜在的に意義深いビジネス機会だ」と述べた。


最初の展開先は「スパ」——病院ではなく

Holzが最初の設置場所として構想しているのは、医療施設ではなくウェルネス目的のスパだ。サンフランシスコに25,000平方フィート(約2,300㎡)の「Midjourney Spa」を計画しており、ジャグジー・サウナ・コールドプランジ・ジムを備えた施設にスキャンを組み込む形式を取る。リースはすでに締結済みで、設計も完了しているという。スパの開業予定は2027年末

長期目標としては、2031年までに全世界5万台のスキャナーを展開し、月間10億件のスキャンをこなす規模を目指している。完全カスタムシリコンを使った第2世代設計は2028年を予定している。


FDA未承認——まずは「体組成マップ」から

現時点でこのスキャナーはFDAの診断用途の承認を取得していない。Midjourneyはまず規制承認が不要な「体組成マップ」の提供から開始し、その後段階的にFDA承認を取得していく方針だ。

現段階でスキャンを受けた人数は約12人(The Verge報道)。また、Holzは「まだAIはまったく使っていない」とも明言している。これは今後AIを活用した診断補助機能を追加する余地を示唆している。


「なぜMidjourneyが医療機器を?」という疑問への答え

Midjourneyはこれまで、月額**$10〜$120**の画像・動画生成AIサブスクリプションサービスとして知られていた企業だ。外部投資家を持たない自己資金運営の研究機関として自らを位置付けており、今回の発表はその路線を大きく転換するものに見える。

ただし、ハードウェア開発体制には一定の裏付けがある。同社のハードウェア部門を率いるAhmad Abbasは、Apple Vision Proのハードウェアエンジニアリングマネージャーを務めていた人物だ。また、CEO David Holzはハンドトラッキングデバイスの先駆けとして知られるLeap Motion(現:Ultraleap)の共同創業者でもある。

スキャナーはMidjourneyが現在進行中の8つのプロジェクト(ハードウェア4件、ソフトウェア4件)のひとつで、近い将来に少なくとも2つのハードウェア製品を出荷することを目標としている。サンフランシスコのスパ向けウェイトリストの受付と、臨床試験ボランティアの募集はすでに開始されている。


詳細はMidjourney Enters Medical Imaging With 60-Second Full-Body Scanを参照していただきたい。