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Claudeのプライベートチャットが検索結果に露出 — robots.txtだけではインデックスを防げず、Anthropicは昨年に続き同じ失敗を繰り返した

7月28日、WIREDが「Private Claude Chats Exposed in Google and Bing Search Results」と題した記事を公開した。AnthropicのAIチャットボット「Claude」のプライベートチャットがGoogleやBingの検索結果にインデックスされ、政党選びの相談、弁護士倫理に関する質問、エロティックなロールプレイといった内容が誰でも閲覧できる状態になっていた。問題をさらに深刻にしているのは、Anthropicが昨年9月にも同一の問題を指摘されていたにもかかわらず、根本的な技術的対処を施さないまま同じ失敗を繰り返した点だ。

7月28日、WIREDが「Private Claude Chats Exposed in Google and Bing Search Results」と題した記事を公開した。AnthropicのAIチャットボット「Claude」のプライベートチャットがGoogleやBingの検索結果にインデックスされ、政党選びの相談、弁護士倫理に関する質問、エロティックなロールプレイといった内容が誰でも閲覧できる状態になっていた。問題をさらに深刻にしているのは、Anthropicが昨年9月にも同一の問題を指摘されていたにもかかわらず、根本的な技術的対処を施さないまま同じ失敗を繰り返した点だ。


robots.txtだけでは不十分だった

発端はRedditへの投稿だ。あるユーザーが、Claudeのチャット内容がWeb検索で簡単に見つかることを指摘した。露出していたチャットには、政党選びの相談カンザス州の弁護士倫理に関する質問、さらにはエロティックなロールプレイまで含まれていた。

Claudeには、チャットの「スナップショット」を公開URLとして共有する機能がある。問題はAnthropicが、この共有チャットのURLを検索エンジンのクローラーに対して非インデックスとするようrobots.txtで指定していたにもかかわらず、実際には検索結果に表示されていた点にある。

WaybackMachineによると、Anthropicのrobots.txtは少なくとも2025年9月以降、共有チャットをクローラーに対して「disallow」に設定していた。


なぜrobots.txtが効かなかったのか

ここがエンジニア的に最も興味深いポイントだ。

Googleの開発者向けドキュメントには、「他のページからリンクされているページは、robots.txtで除外を指示していても、ページ自体にnoindexタグがなければインデックスされる可能性がある」と明記されている。具体的には、HTMLの<meta name="robots" content="noindex">タグ、またはHTTPレスポンスヘッダーのx-robots-tagが必要だ。

Bingも同様で、技術ドキュメントには「robots.txtに加えて、個別ページにnoindexタグを含めるべき」と記載がある。

WIREDが露出していたClaudeの共有チャットページを複数確認したところ、いずれもnoindexタグを含んでいなかった

Googleの広報担当Ned Adriance氏はWIREDに対し、「Googleも他のいかなる検索エンジンも、Web上でどのページが公開されるかを制御しない。これらのページは多くの検索エンジンにインデックスされていた。サイトオーナーにはクロールやインデックスを制御する明確な手段を提供しており、Googleはそのディレクティブを常に遵守している」と述べ、責任はAnthropicにあるとの立場を示した。

Anthropicはコメント要請に応じなかった。


同じ問題が昨年も起きていた

実はこれは初めての事態ではない。昨年9月にも同様の問題が発生しており、AnthropicはForbesの取材に対し「robots.txtでクローラーに共有チャットへのアクセスを禁じている」と回答していた。しかしForbesの報道でも「robots.txtだけでは検索エンジンへのインデックスを保証できない」と指摘されていた。

一度目の問題発生時にnoindexタグの追加という自明な対処を講じていれば、今回の再発は防げたはずだ。Anthropicがなぜその措置を取らなかったのかは、今回もコメントが得られず不明なままだ。


競合AI各社も「お互いをブロック」している

記事ではもう一つ興味深い事実が紹介されている。Anthropic、Meta、OpenAIはいずれも、自社チャットボットのrobots.txt競合他社のクローラーを「disallow」する設定を含めている。たとえばGoogleのAIトレーニング用クローラー「Google-Extended」も、競合各社のサイトからブロックされている。robots.txtの信頼性に疑問符がつく中でも、各社はこの用途では引き続き活用しているという構図だ。


なぜこれが重大な問題なのか

今回の件が単なる設定ミスにとどまらない理由は三点ある。第一に、露出したコンテンツが法律相談や性的なロールプレイといった高度にセンシティブな情報を含んでいた点。第二に、「共有チャット」という機能の名称が、ユーザーに「意図した相手にだけ共有する」という誤った安心感を与えやすい点。そして第三に、同一の問題を一年以上放置した結果の再発である点だ。AIサービスがより広く日常利用される中で、プライバシー設計の不備がどれほど具体的なリスクをもたらすかを示す事例と言える。


現状と対処法

記事執筆時点(WIREDの公開時)では、Googleでの「site:claude.ai/share」検索では結果が表示されなくなっていたが、Bingでは約612件の結果が残っていた。また、WIREDが確認した共有チャットページには依然としてnoindexタグが存在しないため、再びインデックスされる可能性は残る

Claudeユーザーは設定画面から共有チャットのアクセス管理を確認できる。なお、「Settings → Privacy → Shared chats」という具体的なUI導線については元記事に明示された記載がないため、実際の画面構成はClaude.aiの設定画面で直接確認していただきたい。プライバシーを守りたい場合は、不要な共有チャットが残っていないかを確認することを推奨する。


詳細はPrivate Claude Chats Exposed in Google and Bing Search Resultsを参照していただきたい。