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AWSがAnthropicとOpenAIと組んでコード脆弱性検出ツール「AWS Continuum」を発表 — コードを書きながらセキュリティ修正まで完結する世界へ

8月6日、AWSが「AWS partners with Anthropic and OpenAI to bring AWS Continuum into developer workflows」と題した記事を公開した。この記事では、AWSがAnthropicおよびOpenAIと連携し、コード脆弱性検出・修正ツール「AWS Continuum」を開発者の既存ワークフローへ統合する取り組みについて詳しく紹介されている。

8月6日、AWSが「AWS partners with Anthropic and OpenAI to bring AWS Continuum into developer workflows」と題した記事を公開した。この記事では、AWSがAnthropicおよびOpenAIと連携し、コード脆弱性検出・修正ツール「AWS Continuum」を開発者の既存ワークフローへ統合する取り組みについて詳しく紹介されている。


異例のパートナーシップ構造:競合AIベンダーをAWSが束ねる

今回の発表で特筆すべきは、AnthropicとOpenAIという生成AIの最大手競合同士を、AWSがひとつのプロダクトエコシステムの下に束ねたという点だ。通常、クラウドプロバイダーが自社サービスの強化に際して、互いにしのぎを削る複数のモデルベンダーを対等なパートナーとして並べることは珍しい。Anthropicへの出資関係を持つAWSが、OpenAIとも正式に連携するという構図は、セキュリティ分野での実用性を最優先した判断といえる。

統合先となるAIコーディング環境は以下の3つだ。

  • Anthropic Claude Code
  • OpenAI Codex
  • Kiro(AWSのAIコーディングアシスタント)

このうちKiroは2025年7月にAWSが発表したAIコーディングアシスタントで、仕様書(spec)駆動の開発フローを特徴とする自社製品だ。Claude CodeやCodexが外部ベンダー製であるのに対し、Kiroは自社エコシステムの中核として位置づけられている。


「書きながら脆弱性を直す」ワークフローへ

AWSは、コード脆弱性向けのAWS Continuum(プレビュー)を発表した。これにより、開発者はコードを書く場所を離れることなく、脆弱性の発見・優先順位付け・検証・修正までを完結できる。

従来のセキュリティプロセスは「書く→スキャン→トリアージ→優先順位付け→修正→再スキャン」という多ステップ・多チームにまたがる作業だった。Continuumはこれを「コード提案そのもの」という単一の成果に集約する


仕組み:ハーネスとエージェントループ

Continuumの核心は「AIハーネス」という概念だ。※編集部の考察:モデルをエンジンに例えるなら、ハーネスはその周囲の一切——ツール接続、ガードレール、メモリ、ワークフロー——を担う部分に相当する。

AWS記事では、このハーネスをインフラとして扱うことを強調している。IAM、ネットワークトポロジー、露出面といった顧客固有のAWS環境知識をモデルに接続し、適切なモデルを選択して出力を返すエージェントチームループ構造を採用している。

実際の動作フローは以下の通りだ。

  1. Claude Code、Codex、Kiro上でオンデマンドの脆弱性スキャンを実行
  2. 検出結果をContinuumに送信
  3. Continuumがその顧客のAWS環境(IAMポリシー、ネットワーク構成、設定等)の文脈で優先順位付け・サンドボックス検証を実施
  4. 優先順位付きの文脈情報をコーディングアシスタントに返す
  5. アシスタントがその情報をもとに提案を調整

2つの利用モード

AWSはユースケースを2つに整理している。

モード 対象 手段
既存コードのスキャン 既存の環境全体 AWS上のContinuum単体で利用
新規コード開発 グリーンフィールド開発 Codex / Claude Code / Kiro内のプラグインで利用

早期デザインパートナーとして参加したRivianのCISO、Mike Johnson氏は次のようにコメントしている。

「AWS Continuumはソースコードとエンタープライズナレッジをつなぐことで、チームがセキュリティ脆弱性を正確に特定し、指摘された問題が本当に重要かどうかを検証できるようにする。これにより本質的なこと——深刻な脆弱性を修正するまでの時間——を短縮できる。」
— Mike Johnson, CISO, Rivian


モデル評価の仕組み

AWSは**Frontier Model Forum**とも連携し、共有のセキュリティ性能ベンチマークを整備していると説明している。Frontier Model Forumは2023年にAnthropic、Google、Microsoft、OpenAIの4社が共同設立した業界コンソーシアムで、AIの安全な開発・普及を目的とした技術標準やベストプラクティスの策定を主な活動としている。日本ではまだ知名度は高くないが、大手モデルベンダー横断の安全基準を担う事実上の業界横断組織だ。今回はこのフォーラムの枠組みを活用し、Continuum内の各タスクに最適なモデルを選定するための評価基盤として機能させる方針だ。


現在の提供状況

  • AWS Continuum for code vulnerabilities:現在プレビューとして提供中。アクセスリクエストはこちらから申し込める
  • Claude Code / Codex / Kiroへの統合:近日公開予定

詳細はAWS partners with Anthropic and OpenAI to bring AWS Continuum into developer workflowsを参照していただきたい。