powered by TechFeed
表示モード
主要ニュース

ChatGPTの広告をクリックすると企業AIと会話できる — OpenAIが「Sponsored Agents」のテストを開始

9月17日、The Next Webが「OpenAI tests Sponsored Agents in ChatGPT ads」と題した記事を公開した。OpenAIがChatGPT内で「Sponsored Agents」と呼ばれる新しい広告形態のテストを開始したというものだ。広告をクリックした先が企業サイトではなく、企業がスポンサードしたAIエージェントとの会話になるという点で、デジタル広告の従来モデルとは一線を画す。

9月17日、The Next Webが「OpenAI tests Sponsored Agents in ChatGPT ads」と題した記事を公開した。OpenAIがChatGPT内で「Sponsored Agents」と呼ばれる新しい広告形態のテストを開始したというものだ。広告をクリックした先が企業サイトではなく、企業がスポンサードしたAIエージェントとの会話になるという点で、デジタル広告の従来モデルとは一線を画す。


ユーザーが広告をクリックすると、企業のAIエージェントと会話できる

OpenAIが9月16日に発表した最大の変更点は、Sponsored Agentsのテスト導入だ。Sponsored Agentsとは、企業がスポンサードする形でChatGPT内に配置されたAIエージェントのことで、ユーザーが広告をクリックした際にそのエージェントと対話を開始するかどうかを選択できる仕組みである。

従来のデジタル広告はリンクをクリックすると企業サイトへ飛ぶ仕組みだったが、Sponsored Agentsでは話が異なる。ChatGPT内に表示された広告をユーザーがクリックすると、その企業がスポンサードしたAIエージェントとの会話を開始するかどうかを選べる

OpenAIが示した具体例はこうだ。あるユーザーがダイニングテーブルの広告を見たとする。そのユーザーはテーブルが自分のスペースに収まるか、何人座れるか、天板の手入れはどうすればよいかを知りたいかもしれない。Sponsored Agentsを使えば、それらの疑問をエージェントに直接ぶつけ、回答を得たうえで企業のWebサイトへ誘導される。

重要な点として、OpenAIは「Sponsored Agentとの会話は、ChatGPTの独立した回答とは区別され、ユーザーがChatGPT内で開始した元の会話とも分離されている」と明言している。つまり、広告由来の会話であることが明示される設計だ。現時点では米国内の一部広告主を対象にテストが行われている。


広告主向けのAIツールも同時投入

Sponsored Agentsと並行して、広告主がChatGPT内で広告を運用できるAds Managerプラグインも導入された。自然言語のプロンプトを使って、キャンペーンの作成・更新・分析が可能になる。WebサイトのURLや簡単なブリーフを入力するだけでキャンペーンを生成し、パフォーマンスの確認や改善提案を受けられる。

また、Ads Manager自体がランディングページとキャンペーン目標をもとに、広告コピーと画像を自動提案する機能も追加された。OpenAIは「広告主は提案内容をレビュー・編集してからキャンペーンに反映できる」としており、自動化しながらも制御はユーザー側に残す設計を強調している。

さらに、AIによるテキストカスタマイズのオプトインも可能だ。既存の見出しや説明文を会話の文脈に合わせて自動調整し、ユーザーの使用言語への翻訳も行う。


HubSpotとShopifyと連携開始

OpenAIは**HubSpot(CRM)とShopify**(Eコマース)をそれぞれ初の統合パートナーとして発表した。

  • HubSpot:9月16日から、HubSpot上でChatGPT Adsアカウントを接続可能。広告の作成、パフォーマンス追跡、リードのフォローアップをHubSpotを離れることなく完結できる。
  • Shopify:米国のShopify加盟店は同日からChatGPT Adsアプリを利用可能。Shopify Catalogを通じて商品情報がすでに連携されているため、即時に広告配信を開始できる。他のChatGPT Ads提供市場への展開は9月23日を予定。

ChatGPT広告のここ半年の経緯

ChatGPT広告の動きはこの数ヶ月で急速に進んでいる。4月には広告主と会話するChatGPT広告の準備が報じられ、同月中にクリック課金(CPC)制への移行が発表された。8月20日には欧州31カ国への展開が明らかになり、8月31日時点で年換算10億ドルのrun rate(収益進行ペース、直近の収益を年率換算した指標)に達した。9月11日にはAmazonがChatGPT広告枠の購入パイロットを開始している。

Sponsored Agentsは、広告がランディングページへの誘導で終わる従来モデルから、AIエージェントを通じた商談前対話へと広告の役割を拡張する試みだ。OpenAIが「新しい広告チャンネルを採用するために、既存のビジネスの進め方を再構築する必要はない」と述べているように、既存ツールとの統合を重視した姿勢が今回の発表全体を貫いている。


詳細はOpenAI tests Sponsored Agents in ChatGPT adsを参照していただきたい。