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Anthropic

AnthropicのIPO評価額が約2兆ドルに — 1年前の評価額615億ドルから約33倍に急騰したAI企業の上場が近づく

9月18日、TechCentralが「Anthropic's value for IPO reaches around $2tn due to the AI boom」と題した記事を公開した。Claudeを開発するAnthropicのIPO前評価額がプレIPO市場での取引を通じて2兆ドル超に達し、1年前の評価額615億ドルから約33倍(615億ドル→約2兆1,500億ドル)に膨らんでいる実態を伝えている。

9月18日、TechCentralが「Anthropic's value for IPO reaches around $2tn due to the AI boom」と題した記事を公開した。Claudeを開発するAnthropicのIPO前評価額がプレIPO市場での取引を通じて2兆ドル超に達し、1年前の評価額615億ドルから約33倍(615億ドル→約2兆1,500億ドル)に膨らんでいる実態を伝えている。


IPO前取引で評価額が2兆ドルを突破

現在、最も活発な価格形成が行われているのは暗号資産デリバティブ市場だ。分散型取引プラットフォームのHyperliquidでは、無期限先物(perpetual futures)が示す時価総額がピーク時に約2兆3,600億ドルに達した。現時点では約2兆1,500億ドル前後で推移している。

この数字は、直近のシリーズH資金調達ラウンドでの評価額9,650億ドルのおよそ2.2倍に相当する。同ラウンドは2025年5月に完了し、Sequoia CapitalやAltimeter Capitalが参加した。さらに遡れば、1年前の評価額は615億ドルに過ぎなかった。現在のプレIPO市場での水準(約2兆1,500億ドル)と比較すると、その上昇率は約33倍に達する計算だ(615億ドル×33≒約2兆ドル)。

※なお、本記事における円換算は元記事に明示された換算レートを使用しているが、数字ごとに参照レートが異なる可能性があるため、ドル建ての数字を一次情報として参照することを推奨する。

DWF LabsのMarket ExpertであるHeng Yu Lee氏は、プレIPO市場での高いプレミアムは「Anthropicの株式への本物の需要を示している」と評価しつつも、「公式のS-1申請書が開示されるまでは、価格はあくまで市場センチメントを反映したものに過ぎない」と釘を刺している。S-1とは、米SECへの新規上場時に提出が義務付けられる有価証券届出書であり、財務諸表や事業リスクの詳細が初めて公式に開示される重要書類だ。


Anthropicの設立経緯

Anthropicは2021年、OpenAIの元幹部らによって設立されたAI安全研究企業だ。共同創業者のDario Amodei(CEO)とDaniela Amodei(社長)を含む複数のメンバーがOpenAI出身であり、AI安全性の研究を中核に据えた独立企業として歩み始めた。同社が開発するClaudeシリーズは法人向けを中心に採用が拡大しており、現在のIPO機運の主な牽引役となっている。詳細はAnthropic公式サイトを参照されたい。


売上は急成長、損失も巨大

財務面では、2025年7月末時点の年換算売上高が650億ドルに達したと報じられている。Claudeの法人採用拡大が主な牽引役だ。

一方で、高度なAIモデル開発には莫大なコストが伴う。2025年の純損失は約420億ドルに上る可能性があると元記事は報じている。急成長しながらも赤字体質が続く構造は、OpenAIを含むAI大手に共通した課題でもある。

※なお、純損失「約420億ドル」という数字については元記事に記載された数字をそのまま引用しているが、規模感として異例に大きく、監査済み財務諸表が未公開である点に留意が必要だ(※編集部の考察)。

資金調達の柱となっているのがAmazonとの提携だ。Amazonは最大330億ドルの投資を約束し、Anthropic側は今後10年間でAWSに1,000億ドル超を支出することを誓約している。


IPO主幹事にはMorgan Stanley・JPMorgan・Goldman Sachs

IPOの主幹事候補としてはMorgan Stanley、JPMorgan、Goldman Sachsの名前が挙がっている。調達額は600億ドル超に達する可能性があるとも報じられているが、最終的な規模や条件はまだ決定していない。

AnthropicはすでにSEC(米証券取引委員会)に書類を非公開で提出しており、上場先としてNasdaqを選択している。ただし、監査済み財務諸表はまだ公開されていない。


競合他社のIPO動向

2025年はAI関連企業のIPOが相次いだ年でもある。元記事が言及する主な事例を以下に示す。なお、いずれの数字も元記事に基づく報道値であり、最終確定値とは異なる場合がある。

  • Cerebras Systems(AIチップメーカー):2025年5月にNasdaqで取引開始、約63億8,000万ドルを調達
  • SpaceX:元記事では「6月に上場、857億ドルを調達、評価額約2兆1,000億ドル」と報じられているが、SpaceXは従来非上場企業であり、本記事執筆時点では上場の公式発表を確認できていない。元記事の記述の正確性については原文を直接参照されたい(※編集部の考察)

対照的に、OpenAIはIPOを延期している。企業統治体制とAI安全性への取り組みを優先するとしており、当面は上場を見送る方針だ。


プレIPO市場での数字はあくまで先行指標に過ぎないが、S-1の開示が近づけば、Anthropicの財務実態と成長軌道がより鮮明になるだろう。

詳細はAnthropic's value for IPO reaches around $2tn due to the AI boomを参照していただきたい。