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Anthropic

Anthropicの売上が四半期45%増でも評価額は1.5兆ドルに修正 — IPOを前に「インフラ整備30ヶ月待ち」という現実

10月17日、StartupHub.aiが「Anthropic's 45% jump tests a $1.5 trillion IPO」と題した記事を公開した。AnthropicのIPO評価額が最大2兆ドルから1.5兆ドルへ修正される中、同社が四半期売上45%増という急成長を続けていること、そしてAIインフラ整備の物理的制約が長期的な課題となっている状況を取り上げている。

10月17日、StartupHub.aiが「Anthropic's 45% jump tests a $1.5 trillion IPO」と題した記事を公開した。AnthropicのIPO評価額が最大2兆ドルから1.5兆ドルへ修正される中、同社が四半期売上45%増という急成長を続けていること、そしてAIインフラ整備の物理的制約が長期的な課題となっている状況を取り上げている。


評価額は2兆ドルから1.5兆ドルへ修正——市場の確信はまだ揺れている

Tenacity Venture Capitalの創業者であるBen NarasinがCNBC Televisionに語ったところによると、Anthropicの第3四半期売上は前四半期比45%増だったという。

一方、IPO評価額は投資家の見立てによれば2兆ドルから1.5兆ドルへ引き下げられた。元記事によれば、この数字は一時1兆ドル水準で語られていた時期もあり、その後2兆ドルへ上昇、今回1.5兆ドルに落ち着いてきたという経緯がある。2兆ドルから1.5兆ドルへの修正だけでも5000億ドル規模の下振れであり、市場の確信がいまだ定まっていないことを示している。

Narasinはさらに踏み込んだ数字を示した。Anthropicは昨年で売上9倍、今年は11倍のペースで推移しており、「大規模なビジネスでこれほどの成長率が減速なく持続した例を見たことがない」と語った。現代のビジネス史上、最速の売上成長だと評している。なお、これらの数字はNarasinがCNBC上で述べたものであり、Anthropic自身が公式に開示した数値ではない点には留意が必要だ。

ただし、公開されているのはあくまで成長率と前四半期比の伸び率のみであり、絶対的な売上額、利益率、キャッシュバーン(資金消費速度)の数字は示されていない。成長の持続性は、今のところ「成長率」という一指標から推測するしかない状況だ。

評価額の下振れはAnthropicだけの問題ではなく、Amazon・Alphabetが計上してきた含み益を縮小させる可能性もあると、Yahoo Financeは指摘している。


「30ヶ月待ち」——AIインフラの物理的ボトルネック

ビジネス上の数字より、Narasinが強調したのはむしろ物理的な制約だ。

AIインフラの整備には、タービンや非常用発電機の調達に30ヶ月の待機期間がかかる。それに加えて、土地の確保、許認可の取得、そしてNvidiaチップの入手という三重の壁がある。

資金面では「データセンターやプライベートクレジット(private credit/私募信用)向けの資金は今のところ問題ない」としつつも、長期金利が1ポイント動くだけでこれらの債務に波及すると警告している。

Narasinはこの状況をカリフォルニア鉄道建設になぞらえた。「1兆ドルを発表することはできる。ただ、計画より時間がかかり、コストも上振れる」というのが彼の見立てだ。

そして最後に一言:「これは電力よりも大きくなる」。


VC市場では「酸素不足」が続く

Narasinは過去2年で1万件のピッチを精査し、6件のみに出資したと明かした。現在は15〜18ヶ月ぶりの新規投資の契約手続き中だという。「AIがすべての酸素を吸い尽くしている」という表現が印象的だ。

彼が見るVCの現状は二極化している。一方は著名研究者のスピンアウトに対する大型ラウンド、もう一方はAIラッパー(既存モデルをAPI経由で薄くラップしたサービス)が無限に並ぶ待機列——どちらも引き受けるのが難しい状況だ。

公開市場もベンチャー的な動きをしていると彼は指摘する。「蜜蜂は一番良い花にしか集まらない、その蜜が尽きるまで」という比喩で、投資家が少数の銘柄に集中していると評した。

OpenAIのIPOは来年を予想しており、早期に実現してほしいと語っている——ただし「IPO価格では買いたくない」とも明言している。SpaceXについては、IPO後の下落時に「天井を払わずオーナーになるための小さなポジション」として買ったと述べた。


Anthropicの成長率は確かに目を引く数字だが、絶対値と収益構造が非開示のままでは評価の根拠は限られる。それでも、IPOを前にした評価額の修正と、30ヶ月というインフラ整備の物理的制約は、AI産業の現実的なタイムラインを考える上で押さえておくべき視点だ。

詳細はAnthropic's 45% jump tests a $1.5 trillion IPOを参照していただきたい。