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PerplexityのAIエージェントがMac上で完全ローカル動作可能に — メールや財務データをクラウドに送らず処理、ただし推奨メモリは36GB

10月21日、Mad Robotが「Perplexity's AI agent can now run entirely on your Mac, and it wants 36GB of memory」と題した記事を公開した。この記事では、PerplexityのAIエージェント「Computer」がAppleシリコンMac上で完全ローカル動作できるようになった新機能について詳しく紹介されている。以下に、その内容を紹介する。

10月21日、Mad Robotが「Perplexity's AI agent can now run entirely on your Mac, and it wants 36GB of memory」と題した記事を公開した。この記事では、PerplexityのAIエージェント「Computer」がAppleシリコンMac上で完全ローカル動作できるようになった新機能について詳しく紹介されている。以下に、その内容を紹介する。


クラウドにデータを送らずにAIエージェントが動く

2026年10月20日、Perplexityは「Computer fully local on Mac」を正式公開した。AIモデル本体、タスクを計画・実行するエージェントの制御機構(エージェントハーネス)、そしてタスクの実行そのものが、すべてローカルマシン上で完結する。メール、メッセージ、財務データといった機密性の高い情報がクラウドに送出されることなく、AIエージェントが複数ステップにわたる作業をこなす。

ただし、ハードウェアの要件が高い。Perplexityが推奨するメモリは36GB以上。同社が9月に公開した「Hybrid Compute」モード(クラウドとローカルを組み合わせる方式)の最低要件24GBをさらに50%上回る数字で、一般的なMacの多くは対象外となる。


何がローカルで動くのか

「Computer」はPerplexityのAIエージェントで、単に質問に答えるのではなく、複数ステップのタスクを計画してツールを使いながら実行する。完全ローカルモードでは、以下2つのモデルのいずれかを使用する。

  • Qwen 3.6:Alibabaのオープンモデルファミリー「Qwen」の一つ
  • PPLX Pro:PerplexityがQwenをベースに追加学習(post-training)を施したモデル

ユーザーはPerplexityのMacアプリ最新版でモデルをダウンロードし、タスク開始時に「fully local」を選択するだけだ。

実際のユースケースとして、Perplexityは以下のような例を挙げている。

  • Notesのプロジェクトタスクリストを読み込み、Messagesでチームメンバーから予算更新の依頼を見つけ、ExcelファイルからデータをまとめてステータスレポートとMTG招待を送る
  • ローカルに保存したマーケットデータと個人の投資ポートフォリオを照合する
  • 機密クライアントノートと料金表を組み合わせて提案書を作成する

コードやツールの実行はサンドボックス環境で隔離されており、ファイルや連携アプリへのアクセスは制御される。これはクラウド版と同等の保護機構だという。なお、AppleはmacOS上でAIエージェントがシステムにアクセスできる範囲を制限しつつあるという背景もある。


「完全ローカル」でも必要なときはクラウドを使える

完全ローカルはクラウドと完全に切り離されているわけではない。ユーザーが許可すれば、最新情報の取得やブラウザ操作、外部サービス連携のためにクラウドへのエスカレーションが可能だ。また、より複雑な推論が必要な場面では、ローカルのオーケストレーターが15種類以上のフロンティアモデルを呼び出せる。

Perplexityは9月1日にHybrid Computeを公開していた。Hybridはクラウドで処理を始めてプライベートファイルだけローカルに引き渡す方式だが、今回の「fully local」はその逆で、ローカルを起点として必要な時だけクラウドを使う。クラウドタスクで消費される「Computerクレジット」の節約にもなる、とPerplexityは説明している。


利用条件と提供状況

対象はAppleシリコンを搭載したMacユーザーで、Pro(月額20ドル)、Max(月額200ドル)、Enterpriseプランのいずれかが必要だ。Perplexityはアップルの新型Mac miniを対象機器の例として挙げている。Intelマック、Windows PC、スマートフォンは今回の対象外となっている。


デスクトップAIエージェントの競争が加速している

Perplexityにとって今回は、2026年5月のローカルファイル・ネイティブアプリ対応(Personal Computer for Mac)、9月のHybrid Computeに続くデスクトップ展開の第3弾にあたる。同じ月、MicrosoftはWindows向けにAIエージェント用サンドボックスを開発中と報じられ、NvidiaのRTX Sparkラップトップ(RTX Spark)にはPerplexityを含む複数のエージェントのインストーラーがプリインストールされている。オンデバイスAIエージェントをめぐる動きが各社で同時進行している状況だ。

プライバシーを重視する層にとって、クラウドを介さずにメールや財務データを扱えるエージェントは意義が大きい。一方で36GBという推奨メモリは、現時点ではハイエンドMacを持つユーザーにしか届かない機能であることを意味する。


詳細はPerplexity's AI agent can now run entirely on your Mac, and it wants 36GB of memoryを参照していただきたい。