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OpenAIが評価額約190兆円で約4.5兆円を調達へ — 上場前の非上場企業としてApple・Microsoftに匹敵する規模に

10月24日、StartupHub.aiが「OpenAI Targets $1.25T Ahead of 2026 IPO」と題した記事を公開した。OpenAIが1.25兆ドル(約190兆円)の評価額で300億ドル(約4.5兆円)規模の資金調達を進め、2026年のIPOへの橋渡しとする計画について詳しく紹介している。IPO前の非上場段階でAppleやMicrosoftに並ぶ評価額に達しようとしているという事実は、AI産業への資本集中がいかに急激であるかを端的に示している。

10月24日、StartupHub.aiが「OpenAI Targets $1.25T Ahead of 2026 IPO」と題した記事を公開した。OpenAIが1.25兆ドル(約190兆円)の評価額で300億ドル(約4.5兆円)規模の資金調達を進め、2026年のIPOへの橋渡しとする計画について詳しく紹介している。IPO前の非上場段階でAppleやMicrosoftに並ぶ評価額に達しようとしているという事実は、AI産業への資本集中がいかに急激であるかを端的に示している。


評価額1.25兆ドル——世界最高値の非上場テック企業へ

Bloombergが報じた内容によると、OpenAIは1.25兆ドル(約190兆円)の評価額で約300億ドル(約4.5兆円)の資金調達ラウンドを進めている。Bloomberg NewsのレポーターRebecca Torranceが詳細を伝えた。

この評価額は、以前交渉されていた1.4兆ドルから1,500億ドル下方修正されたものだが、ラウンドの総額自体は9月末時点から変わっていない。Torranceによれば、この調達を主導しているのはOpenAI側ではなく、投資家側だという点が興味深い。

ラウンドにはCoatue Managementとアラブ首長国連邦(UAE)の投資主体が共同リードで参加する方向で交渉が進んでいるとされる。この組み合わせは以前にも報じられていた。

なお、ここで言う評価額は「ポストマネー評価額」(post-money valuation)を指す。これは調達完了後の出資額込みの企業価値であり、調達前の企業価値を示す「プレマネー評価額」とは異なる点に注意が必要だ。また、今回の調達は正式なシリーズラウンドではなく、IPOまでの資金ギャップを埋める「ブリッジラウンド」(bridge round)として位置付けられている。ブリッジラウンドとは、次の大型資本イベント(この場合はIPO)までの運転資金を確保するための中間的な調達を指す。


IPOは2026年以降——まずは「つなぎ資金」として

OpenAIは今年中の上場を一時検討していたが、その計画は先送りとなった。今回の調達は、2026年以降のIPOに向けた橋渡しと位置付けられている。

OpenAIは今年6月、IPOに向けた機密書類を提出済みであることをTechCrunchが報じている。直近の2025年3月ラウンドでは8,520億ドルのポストマネー評価額がついており、今回の1.25兆ドルはそこからさらに大幅に上昇する形だ。

OpenAIのSarah FraherはDev Day前後に新たな資金調達について確認を求められたが、直接の肯定はしなかった。ただし「市場は企業に資金調達を求めている」と述べており、Sam AltmanもタイミングについてコメントしたとTorranceは伝えている。

調達の背景には、大規模な計算資源(コンピュート)へのコミットメントがある。前回の調達資金の多くがまだバランスシートに残っているにもかかわらず、今後のインフラ投資に備えた手元流動性の確保が必要な状況だ。

この点はOpenAIが共同推進するStargateプロジェクトとの関連でも理解できる。Stargateは米国内にAIインフラを大規模整備する官民連携の取り組みであり、巨額の計算資源投資が継続的に求められる構造となっている。

また、OpenAIは長年にわたって非営利法人(nonprofit)傘下の「キャップ付き営利子会社」(capped-profit LLC)という独自の法人形態を維持してきたが、現在は完全な営利法人(for-profit corporation)への転換手続きを進めている。この構造転換が完了することで、IPOや一般的な株式発行がより容易になると見られており、今回の調達もその移行プロセスの一環として位置付けることができる。


Anthropicとの比較——非上場トップの座を巡る構図

Torranceは現時点の評価額として、Anthropicが9,650億ドル、OpenAIが8,520億ドル(直近ラウンド時点)と並べた。今回の調達が完了すれば、OpenAIは世界で最も評価額の高い非上場テック企業となる。

AnthropicについてはIPOの時期に関して複数の観測が報じられているが、本稿執筆時点(2026年10月)において上場は完了していない。上場が実現すれば非上場企業リストから外れるため、OpenAIが非上場企業の中で単独トップに立つ構図となる。


数字で整理する今回のラウンド

項目 内容
調達額 約300億ドル(約4.5兆円)
評価額(目標) 1.25兆ドル(約190兆円)
以前の交渉評価額 1.4兆ドル
直近評価額(2025年3月) 8,520億ドル
IPO予定時期 2026年以降
共同リード候補 Coatue Management、UAE系エンティティ

OpenAIは評価額でAppleやMicrosoftといった上場大手にも匹敵する水準に近づきつつある。IPO前の非上場段階でこの規模に達するのは異例であり、AI産業への資本集中の激しさを示している。

詳細はOpenAI Targets $1.25T Ahead of 2026 IPOを参照していただきたい。