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操作を録画するだけでAIスキルを自動生成 — OpenAI CodexのRecord & Replay機能とは

6月19日、OpenAIが「Record & Replay – Codex」と題した記事を公開した。MacOS上でユーザーの操作を録画し、再利用可能なスキルとしてCodexに学習させる「Record & Replay」機能を紹介している。

6月19日、OpenAIが「Record & Replay – Codex」と題した記事を公開した。MacOS上でユーザーの操作を録画し、再利用可能なスキルとしてCodexに学習させる「Record & Replay」機能を紹介している。

AIエージェントへの指示で難しいのは、「言葉では説明しにくいが毎回同じ手順を踏む」類のワークフローだ。経費申請、駐車場の予約、定型フォーマットのIssue作成――こうした業務はプロンプトで精緻に説明するよりも「実際にやって見せる」ほうが早い。Record & Replayは、まさにその発想を機能として実装したものだ。2025年5月にリリースされたCodexはコーディング支援を中心に据えたAIエージェントだが、今回の機能追加でブラウザ操作や業務ワークフローの自動化にも領域を広げている。


「やって見せる」だけでスキルが作れる

この機能の本質は、プロンプトを書く代わりに、実際の操作を録画してCodexに学習させるという点にある。録画が完了すると、Codexは操作内容を解析し、以下の4点をまとめた「スキル」を自動生成する。

  • いつ使うか(ユースケースの説明)
  • 何を入力するか(可変パラメータの定義)
  • どう実行するか(手順)
  • 成功をどう確認するか(検証方法)

生成されたスキルは、次回以降のスレッドで「このスキルを使って、今回はXXXのレポートをダウンロードして」のように呼び出せる。Codexは**Computer Use(AIがマウス・キーボードを自律操作してPC上のタスクを実行する機能)、ブラウザアクション、インストール済みプラグイン**を組み合わせてタスクを完了する。


操作手順

具体的な使い方は以下のとおりだ。録画前に「目的と可変入力をCodexに伝える」ステップが含まれている点が重要で、ここを省略するとスキルの汎用性が落ちる。

  1. Codexアプリで Plugins を開く
  2. + メニューから 「Record a skill」 を選択
  3. 提示されるプロンプト案を確認し、必要なコンテキスト(例:「今回はファイル名が毎回変わる」)を追記して送信
  4. 録画許可を求められたら承認し、Macで実際の操作を実行
  5. 完了したら、メニューバー・オーバーレイ・または「完了」とCodexに伝えて録画を停止

使いこなすための注意点

公式が明示しているベストプラクティスは以下のとおりで、スキルの品質に直結するポイントが含まれている。

  • 録画は短く、完結させる。無関係な後処理まで録画しない
  • 録画前に目的と可変入力を伝える
  • 実際に近い入力を使うが、パスワードや秘密情報は含めない
  • 録画後にスキルをリファインして、暗黙の慣習(命名規則、フィールドのデフォルト値、分岐点)を補足する

特に最後の点が重要だ。録画だけでは「なぜそのフィールドにその値を入れたか」がCodexに伝わらないケースがある。スキル生成後に追加説明を投げる手間を省かないことが、精度の高いスキルを作る近道となる。


Record & Replay vs. プラグイン

同じスキルの配布・管理にはプラグインという選択肢もある。使い分けの基準は明確だ。

目的 推奨手段
自分の繰り返し作業を素早くスキル化 Record & Replay
チームに配布・複数スキルのバンドル・MCPサーバー統合・インストールメタデータ管理 プラグイン

個人の作業効率化ならRecord & Replay、組織展開を視野に入れるならプラグインという棲み分けだ。


制約事項

利用にはいくつかの前提条件がある(公開当時の情報)。

  • macOSのみ対応(Windowsは非対応)
  • 欧州経済領域(EEA)、英国、スイスは初期提供対象外
  • Computer Useが有効になっていることが必須
  • 組織がrequirements.tomlでCodexを管理している場合、[features].computer_use = falseに設定するとRecord & ReplayとComputer Useの両方が無効になる

Record & ReplayはComputer Useの上に成立する機能であるため、Computer Useが使えない環境では本機能も利用できない。組織管理下の環境では設定を事前に確認する必要がある。


詳細はRecord & Replay – Codexを参照していただきたい。