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SiriのAI機能に「1日の利用上限」が設定、上位アクセスは有料化へ — 上限値も価格もAppleは未公表

9月20日、Mixed Newsが「Siri AI has daily usage limits, and Apple says expanded access will come for a fee」と題した記事を公開した。AppleはSiri AIに1日の利用上限を設けると明記したが、その具体的な数値も将来の有料プランの価格も一切公表していない。「制限がある」とは言うが「いくつか」は教えない——この逆説的な状況が、ユーザーとデベロッパーの双方に波紋を広げている。なお、AI機能の課金化はAppleに限った動きではなく、MetaもほぼF同時期にAI有料プランを開始しており、業界全体でAI機能の収益化が加速している。

9月20日、Mixed Newsが「Siri AI has daily usage limits, and Apple says expanded access will come for a fee」と題した記事を公開した。AppleはSiri AIに1日の利用上限を設けると明記したが、その具体的な数値も将来の有料プランの価格も一切公表していない。「制限がある」とは言うが「いくつか」は教えない——この逆説的な状況が、ユーザーとデベロッパーの双方に波紋を広げている。なお、AI機能の課金化はAppleに限った動きではなく、MetaもほぼF同時期にAI有料プランを開始しており、業界全体でAI機能の収益化が加速している。


「拡張アクセスは有料」——Appleが利用規約に明記

Appleは9月14日に発表した新しいSiri AIのアナウンスメントの細則に、サーバーサイドモデルを使用する機能は「1日の利用制限の対象となる」と記載し、さらに「将来的に拡張アクセスは有料で提供する」と明示した。

制限の対象として名指しされたのは以下の4つだ。

  • Siri AI本体
  • インテリジェント写真編集ツール
  • Image Playground(画像生成アプリ)
  • ShortcutsのAFM 3 Cloudモデル(AFMはApple Foundation Modelsの略称。Appleが独自開発したオンデバイス・クラウド両対応の基盤モデル群)

いずれもオンデバイスではなく、**Private Cloud Compute**(Appleのクラウド推論基盤)上で動くサーバーサイドモデルに依存する機能だ。ただし、具体的な利用上限の数値、価格、プラン名、開始時期はいっさい公表されていない。

上限は固定ではなく「動的」

9月9日付で公開されたAppleのサポートドキュメントによれば、制限量は一律ではない。「機能、リクエストの複雑さ、システム負荷、システムポリシーその他の要因によって変動する」とされており、単純な質問と複数ステップにわたるリクエストでは消費量が異なる可能性がある。

上限に達した場合、「一定のタイムアウト期間が過ぎると再び利用可能になる」と説明されている。また同ページでは、**Apple Foundation Modelsをプライベートクラウド経由で利用するサードパーティ開発者アプリ**も制限対象に含まれると明記されており、エンジニアがAPIを通じてモデルを使う場合も例外ではない。

6月の発表から表現が変わった

Apple Intelligenceをめぐる経緯を時系列で整理しておく。

  • 2025年: Apple IntelligenceがVision Proに追加され、追加料金なしで利用可能に
  • 2026年6月8日: Apple Intelligence・Siri AIなどの次世代機能を発表。画像生成などに1日の利用制限があるとしつつ、「iCloud+の多くのサブスクリプションプランで拡張アクセスが利用可能」と説明
  • 2026年9月9日: サポートドキュメントを公開。利用制限の詳細を記載
  • 2026年9月14日: Siri AIの正式発表。iCloud+への言及が消え、有料化の方針のみ明記

6月時点ではiCloud+との連携が示唆されていたが、9月14日の発表とサポートドキュメントでは、このiCloud+への言及が消えている。現時点でAppleが公式に示している唯一の段階的プランはHomeアプリのビデオサマリー機能のみで、iCloud+ 2TBプランでカメラ1台、6TBで2台、12TBで5台という上限が設定されている。

表現の変化が意図的なものかどうかは不明だが、有料プランの設計がまだ固まっていない可能性もある。

対応デバイスと地域制限

制限はAppleの今回のソフトウェアリリース全体に適用される。対応デバイスは以下のとおり。

  • iPhone 16以降、iPhone 15 Pro
  • M1以降のMacおよびiPad
  • 対応するApple Watchモデル
  • Apple Vision Pro(Siri AIが3DビジュアライゼーションとしてARに表示される)

言語面では現在英語のみのベータとして提供されており、10月にフランス語・日本語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語が追加される予定だ。EU地域ではiOS/iPadOS/watchOSでの提供が当初見送られる(macOSとvisionOSはこの制限に含まれない)。また中国では新機能はすべて未提供となっている。

モデルはApple独自の**Apple Foundation Modelsで、Googleとの協業によりGeminiモデル**も組み合わせて使用される。

MetaもAI有料化に踏み切った

業界全体でAI機能の収益化が進む中、制限を設けているのはAppleだけではない。Metaは9月15日にMeta Oneサブスクリプションを開始し、月額7.99ドルのCoreプランでは「Meta AIによるより多くのメディア生成」が含まれる一方、日常的な利用は引き続き無料としている。

Apple IntelligenceはVision Proに2025年から追加されており、これまでは追加料金なしで使えた。現在も「上限まで」は無料だが、その上限値はAppleが公表していない。


詳細はSiri AI has daily usage limits, and Apple says expanded access will come for a feeを参照していただきたい。