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GoogleがAndroid StudioをClaudeやCodexに開放 — 競合AIエージェントを公式サポートする「BYOA」構想とXREAL AURAスマートグラス

10月29日、The Decoderが「Google opens Android development to third-party AI agents and unveils new Gemini APIs」と題した記事を公開した。この記事では、GoogleがAndroid Studioをサードパーティ製AIエージェントに開放し、開発環境のAI統合を大幅に拡張したこと、さらにAndroid XRを搭載した新型スマートグラス「XREAL AURA」の発表についても詳しく紹介されている。

10月29日、The Decoderが「Google opens Android development to third-party AI agents and unveils new Gemini APIs」と題した記事を公開した。この記事では、GoogleがAndroid Studioをサードパーティ製AIエージェントに開放し、開発環境のAI統合を大幅に拡張したこと、さらにAndroid XRを搭載した新型スマートグラス「XREAL AURA」の発表についても詳しく紹介されている。


Android StudioがClaudeやCodexに開放――「BYOA」構想の衝撃

最大のポイントは、Android Studio Rabbit 2で導入された「Bring Your Own Agent(BYOA)」機能だ。これまでAndroid Studioで使えるAIアシスタントはGoogleの純正ツールに限られていたが、今後はオープンな通信仕様「Agent Client Protocol(ACP)」を通じて、40種類以上のサードパーティ製コーディングエージェントをIDE上で直接動かせるようになる。

組み込みマーケットプレイスからインストールできるエージェントには、AnthropicのClaude Agent、OpenAIのCodex、GoogleのAntigravityが含まれる。これらのエージェントは、プロジェクト構造、シンボル解決、エミュレータ、LogcatといったIDEのコアツールへの直接アクセス権を持つ。

エンジニアにとって実質的な意味は大きい。これまでは「どのエージェントを使うか」と「どのIDEを使うか」を別々に選んでいたが、今後はAndroid Studio上でエージェントを切り替えながら並行して使えるようになる。Googleが自社AIツールの優位性を前提とせず、競合モデルとの接続口を標準仕様として公開した点は、開発エコシステムへの影響が大きい。


トークン消費を最大3分の1に削減するCLIの強化

ターミナルやCIパイプラインでエージェントを動かすユーザー向けには、**Android CLIが拡張された。Claude Code、Codex、Antigravityの公式エージェントプラグイン**として提供され、新たな機能が追加されている。

注目はComposeプレビューのターミナル描画だ。エミュレータを起動せずにUIの変化を視覚確認できるもので、Googleの内部テストでは、エージェントがUIタスクを77%高速に完了し、トークン消費量を最大3分の1に削減したと報告されている。

メモリリーク検出ライブラリ**LeakCanaryもCLIとAndroid Studio Profilerに統合された。ヒープダンプの解析をモバイルデバイス上ではなくPC上で行うため、テスト中のアプリが遅くならない設計になっている。AnthropicのClaude Opus 5.5を使ったA/Bテストでは、メモリリークの発見と修正が約2倍速くなり、トークン使用量が約25%削減**されたという。

また、最新APIへの対応が遅れがちな言語モデルの弱点を補うため、Googleは30種類以上の「Android Skills」を提供する。これはGoogle Playポリシーの確認、パーミッションのセキュリティ対応、フォルダブルやGooglebook(Googleブランドのノート型端末。同社が新たに展開するノートPC型フォームファクター)向けレイアウト調整といったタスクの実行時に、関連ドキュメントをエージェントにフィードするものだ。


オンデバイス処理とアプリ連携の新API群

開発ツール以外にも、アプリにエージェント機能を組み込むためのAPIが追加された。

  • Agentic API(アルファ版):ML Kitに組み込まれ、Gemini Nano 4を使ったオンデバイス処理を提供。関数の自動実行、チャット履歴の保存、オーケストレーションループの管理、安全フィルタを自動処理する。
  • AppFunctions API(ベータ版):Model Context Protocol(MCP)を活用した統一的なツール呼び出し層。アプリの機能をローカルまたはシステム全体のエージェントと共有できる。
  • Agent-to-UI(A2UI)(アルファ版):Jetpack Compose向けのインターフェース。エージェントがテキストブロックで回答する代わりに、アプリ固有のコンポーネントから構成されたインタラクティブなUIを表示できる。
  • Connected Apps Platform(プレビュー):アプリをAndroid MCPまたはクラウドホスト型MCPサーバー経由でGeminiアプリやGoogle検索に接続するプラットフォーム。Adobe、Peloton、Experianなど50社以上のパートナー統合がGeminiアプリに既に展開されており、今後数週間でウェブ検索にも拡大予定とされている。

XREAL AURAスマートグラス:Android XRが製品化

ハードウェア面では、XREALとの共同発表として**XREAL AURA**が登場した。Android XRを搭載した初の有線スマートグラスと位置づけられている。

重量は95グラム未満で、70度の視野角を持つ透過型・調光レンズを搭載。演算ユニットとバッテリーは外付けのパック型デバイスに収められており、QualcommのSnapdragon Reality Eliteチップで動作する。最大5つのAndroidアプリを視野内に同時配置でき、USB-Cケーブルでノートパソコン画面のミラーリングも可能だ。

Geminiも組み込まれており、現実環境と仮想スクリーンの両方を認識した上で、ウィンドウ整理、ゲームのヒント提示、室内の物理的なオブジェクトのハイライト表示などが行える。価格は1,099ドルで、米国・カナダ・韓国向けにすでに注文受付が始まっており、11月中旬に出荷開始予定だ。


詳細はGoogle opens Android development to third-party AI agents and unveils new Gemini APIsを参照していただきたい。