11月6日、My Electric Sparksが「ChatGPT Turns Prompts And Photos Into Animated GIFs With Images 2.6」と題した記事を公開した。ChatGPTがImages 2.6のリリースにより、テキストプロンプトやアップロード画像からアニメーションGIFをチャット内で直接生成・編集できるようになったことを詳しく紹介している。
チャット内でGIFが完結する、ようやく埋まった穴
ChatGPTは静止画生成を早い段階から備えていたが、GIF生成はずっと欠けていた。ユーザーは静止画を別ツールに持ち出してアニメーション化するか、2つ目のアプリを使うしかなかった。11月4日にリリースされたImages 2.6でその工程が不要になった。テキストで場面を指示するか、写真をアップロードすれば、ChatGPTがループGIFを返す。編集履歴はチャット内に残り、外部ツールは一切不要だ。
なお、Runway・Pika・Adobe Fireflyなど既存のAI動画・アニメーション生成ツールと異なり、ChatGPTのGIF生成はチャットの会話コンテキストをそのまま活用できる点が特徴だ。一方で、後述する通り生成できるのは短ループに限られており、フルビデオ生成ツールとは用途が異なる。
OpenAIはデモとして、テキスト指示から生成した「踊る猫」のGIFを公開している。各フレームで同一キャラクターを保ちながら、フリップブック形式のループを構成する仕組みだ。フリップブック形式とは、静止画フレームを順に切り替えることでアニメーションのように見せる古典的な手法で、現代のGIFアニメーションの基本原理でもある。
フレーム単位の編集が核心
GIF生成後にできることが実用的だ。
- 再生速度の変更(高速ループを遅くするなど)
- フレーム単位のステップ再生と個別編集(おかしいフレームだけ修正できる)
- 完成したGIFをそのままシェア
- チャット内に編集履歴が残る
ただし、ここで言う「フレーム単位の編集」はチャットの指示で特定フレームを修正できるという意味であり、映像編集ソフトのような視覚的タイムラインを操作するものではない。タイムライン編集・音声トラック追加といったNLE(ノンリニア編集)的な機能は現時点では備わっていない。
さらに、保存した参照画像(ペット・人物・製品など)を@名前で呼び出せば、同じキャラクターを複数のGIFに登場させることができる。これはOpenAIが以前から提供しているメモリ・参照画像機能の延長として機能するものだ。

編集デスクの画面。フレームが順に並ぶ様子(画像:元記事より)
開発者向けAPI:速度重視と品質重視の2モデル
Images 2.6のリリースに合わせ、APIに2つの新モデルが追加された。
| モデル名 | 特徴 |
|---|---|
| GPT-Image-2.6 Flare | 低品質モードで最短6秒で返却。速度優先 |
| GPT-Image-2.6 Sunburst | 高精細・複数パス編集向け。製品撮影やキャラクター作業に適する |
複数パス編集とは、生成結果に対して品質・構図・細部などを段階的に改善するプロセスを複数回繰り返す手法を指す。Sunburstはこうした反復的な品質向上ワークフローを想定したモデルだ。
加えて、APIは画像マークアップとSVGエクスポートにも対応した。開発者向けの公式ドキュメントはOpenAI API Referenceで確認できる。
前世代にあたるImages 2.5と比較すると、GIF生成対応とAPIモデルの分岐が主な追加点となる。静止画の品質自体がどの程度向上しているかは元記事では言及されていない。
スケールと制限
OpenAIによれば、ChatGPTとAPIを合わせた週次画像生成数は40億枚超に達している。Images 2.5が登場した9月時点の30億枚超から増加した数字だ。
一方、現時点の制限も明確に示されている。
- 生成できるのは短いループのみ。フルビデオではない
- タイムライン編集や音声トラックはなし
- 既存GIFのアップロード・編集には非対応(新規生成のみ)
- 段階的ロールアウトのため、まだ利用できないアカウントもある
タイトルで「フレーム単位の編集」と表現しているが、これはあくまでチャット指示による個別フレーム修正であり、フルNLE環境を期待すると用途がずれる点には注意が必要だ。

ラップトップで動作するChatGPT。Images 2.6のツール群がチャットの隣に配置されている(画像:元記事より)
なお、12月以降はChatGPTとCodexの共有allowanceが適用され、1アカウントでGIF生成とコード生成の両方をカバーする形になる。
ロールアウトの対象はChatGPT・Codexの全ユーザーで、Web・デスクトップ・モバイルアプリが含まれる。
詳細はChatGPT Turns Prompts And Photos Into Animated GIFs With Images 2.6を参照していただきたい。




