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GoogleのAIコーディングエージェントがクラウド常時稼働に対応 — PCを閉じてもタスクが走り続ける「Remote Agents」がAntigravityに登場

11月6日、9to5Googleが「Big Google Antigravity update brings Remote Agents, Voice Mode, and redesign」と題した記事を公開した。AIコーディングエージェントの競争が激化するなか、Googleが「エージェントをクラウドで常時稼働させる」という一手を打ってきた。ローカルマシンの電源を落としてもタスクが走り続ける——この変化は、AIエージェントの使われ方を根本から変えうる。GoogleのAIエージェント開発プラットフォーム「Antigravity」のバージョン2.29における大型アップデートの全容を紹介する。

11月6日、9to5Googleが「Big Google Antigravity update brings Remote Agents, Voice Mode, and redesign」と題した記事を公開した。AIコーディングエージェントの競争が激化するなか、Googleが「エージェントをクラウドで常時稼働させる」という一手を打ってきた。ローカルマシンの電源を落としてもタスクが走り続ける——この変化は、AIエージェントの使われ方を根本から変えうる。GoogleのAIエージェント開発プラットフォーム「Antigravity」のバージョン2.29における大型アップデートの全容を紹介する。


Antigravityとは何か

Antigravityは、Googleが提供するAIエージェント統合開発環境だ。コードの生成・編集・テスト・PRの作成までをAIエージェントが自律的に担う環境を提供しており、antigravity.google.comからアクセスできる。Google DeepMindのGeminiモデルを中核に据えており、GitHubやGoogle Driveとの連携、ブラウザ内蔵、音声インターフェースなど、単なるコード補完ツールを超えた「エージェント基盤」として継続的に機能拡張されている。

競合としてはMicrosoftのGitHub Copilot WorkspaceやCognitionのDevinが挙げられるが、AntigravityはGoogleのクラウドインフラおよびGeminiとの深い統合を差別化軸としている。今回のアップデートはその方向性をさらに明確にするものだ。


最大の目玉:クラウド上で動き続ける「Remote Agents」

今回のアップデートで最も注目すべき機能はRemote Agentsだ。Google AI ProおよびUltraの有料プラン加入者を対象に順次展開されている。

Remote Agentsは、GitHubリポジトリまたはGoogle Driveフォルダを紐付けたクラウド上のプロジェクトとして作成する。エージェントは独立したクラウド仮想マシン上で動作するため、ローカルのPCを閉じても処理が止まらない。

Googleの公式Xアカウント(@antigravity)はこう説明する。

We want Antigravity to be working for you all the time. We've been rolling out remote agents this week. Your tasks run in independent cloud virtual machines. Fire off a task, step away for coffee, unblock permissions from your phone, and come back to passed tests and a clean pull…

— Google Antigravity (@antigravity) November 6, 2026

タスクを投げてその場を離れ、スマートフォンから権限の承認だけ行い、戻ったときにはテストがパスしてPRが綺麗にまとまっている——という使い方を想定している。操作は既存のantigravity.google.com/remoteからスマートフォンでも行える。

ローカルエージェントとの最大の違いは「マシンのライフサイクルに縛られない」点だ。長時間かかるビルドやテスト、スクレイピングなどのタスクをクラウドに委譲できる。

競合との比較:何が違うのか

※編集部の考察

GitHub Copilot WorkspaceやDevinもタスクの自律実行を売りにしているが、Remote AgentsはGoogleのクラウドインフラ上でGeminiと直結している点が構造的な差異となる。DevinはSWE-benchでの高スコアを訴求する一方でスタンドアロン型のエージェントサービスであり、AntigravityのようにIDEおよびブラウザ統合環境と一体化したかたちでリモート実行を提供するアプローチは現時点では独自性が高い。


UI刷新とVoice Mode

バージョン2.29ではUIも全面的に刷新された。プロンプト入力欄が画面下部に移動し、上部にはGeminiアプリ風の挨拶メッセージが表示される。フォントはGoogle Sans、テーマはOnyxがデフォルトとなった。

また、Voice Modeが追加された。Gemini Liveをベースにしており、音声でエージェントに指示を出せる。声の種類を複数から選択でき、再生速度も0.75倍から2倍の範囲でカスタマイズ可能だ。


その他の主な変更点

  • Automationsページの整理: スケジュール済み・常時稼働・一時停止の3リストに分類され、次回・前回の実行時刻も表示される
  • 内蔵ブラウザの改善: ダウンロードがブロッキングプロンプトなしにダウンロードフォルダへ直接保存、アドレスバーに閲覧履歴からのサジェスト機能、接続セキュリティ表示の刷新
  • キーボードショートカットのカスタマイズ: Settings > Shortcutsから変更・リセットが可能
  • 起動速度の改善: コールドスタートが高速化され、サイドバーの開閉アニメーションもレイアウトのズレなしにスムーズになった
  • シングルリポジトリプロジェクト: ブランチとGit worktreeの選択が1つのメニューに統合

有料プランと入手方法

Remote AgentsはGoogle AI ProおよびUltraプランの加入者向けに段階的に展開されている。Google AI ProおよびUltraの料金・申し込みについてはGoogle One AI Premiumのページを参照されたい。なお、無料プランでも基本的なAntigravityの機能は引き続き利用可能だが、Remote Agentsを含む一部の高度な機能は有料プランに限定されている。


Remote AgentsはAntigravityを「ローカルのコーディング補助ツール」から「常時稼働のクラウドエージェント基盤」へと位置づけを変える機能だ。有料プラン限定という制約はあるが、エージェントの自律性を高める方向性は明確である。

詳細はBig Google Antigravity update brings Remote Agents, Voice Mode, and redesignを参照していただきたい。