11月8日、MacRumorsが「Siri AI Rumored to Become 'More Like an Agent' as Early as Next Year」と題した記事を公開した。AppleがSiriを早ければ来年にもAIエージェント化する方向で検討しているという報道について、BloombergのMark Gurmanによる情報をもとに詳しく紹介している。
SiriがAIエージェントへ——何が変わるのか
現在のSiri AIは、旧来のSiriと比べて高い知性とパーソナライズ機能を備えている。しかし、OpenAIのDotsやMetaのMuseといった「常時起動型の自律エージェント」と比較すると、まだ大きな差がある。
BloombergのMark Gurmanが自身のニュースレター「Power On」で報じたところによると、Appleは早ければ来年(2027年)中にSiriをより「エージェントらしく」機能させる可能性があるという(いずれも噂レベルの報道であり、Appleによる公式発表はない)。
Gurmanはエージェントと通常AIアシスタントの違いをこう説明している。
「Dots、Muse、Grokはゴールを追跡し、次に何をすべきかを判断し、ユーザーが個々のステップを逐一指示しなくても目標を追い続けることができる。Appleは最終的にこの方向に進もうとしていると聞いており、早ければ来年にもSiriをより"エージェントらしく"できると考えている。」
— Mark Gurman(Bloomberg Power On)
つまり、ユーザーが一つひとつ指示を出さなくても、Siriが自律的に複数のステップを踏んで目標を達成する——そうした動作モデルへの転換が検討されているということだ。
社内では「加速」の号令
Gurmanはさらに、Apple内部での動きも報告している。直近数週間に行われた非公開会議で、AppleのCEO(元記事ではJohn Ternusと明記)が、ソフトウェアエンジニアリング担当のCraig Federighiに対し、ソフトウェアロードマップを「加速」させ、「Siriへの必要最低限の改善にとどまらず、迅速に前進する」よう求めたという。
AppleのAI戦略において、Siriのエージェント化はその一部にすぎない可能性がある。同社の野心はより広範囲に及ぶとGurmanは示唆している。
背景:AIエージェント競争の現在地
AIエージェントとは、ユーザーの逐一の指示なしに自律的にタスクを連続実行できるAIシステムを指す。2025年以降の生成AI競争における主要な焦点の一つとなっており、主要プレイヤーはすでに製品を展開している。
- OpenAIのDots:iOS上で常時動作し、ユーザーのコンテキストを継続的に保持する設計を持つ自律エージェント。OpenAI公式の製品ページでは「記憶と能動的行動」を主な特徴として掲げている
- MetaのMuse:Metaが展開する常時起動型の自律エージェント。Dotsと同様に、ユーザーの行動や好みを継続的に学習しながら複数ステップのタスクをこなす設計とされており、MetaのAIプラットフォーム戦略の中核製品として位置づけられている
- xAIのGrok:Gurmanの引用中にも名前が挙がる競合エージェント
Appleはこうした競合に対して明らかに出遅れている状況だ。具体的な実装方法はまだ明らかになっていない。Gurman自身も「計画が進めば、実装の詳細は今後明らかになる」と述べるにとどめており、現段階ではあくまで社内での検討・議論の段階とみるべきだろう。
詳細はSiri AI Rumored to Become 'More Like an Agent' as Early as Next Yearを参照していただきたい。




