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GoogleがClaudeを社内エンジニアに全社開放 — Geminiを補完する外部AIとして正式解禁

9月15日、Dataconomyが「Google opens Claude access to engineers across the company」と題した記事を公開した。GoogleがAnthropicのClaudeを社内エンジニア全体に開放し、自社AI(Gemini)を主軸としながらも外部コーディングツールの利用を正式に認め始めた動きについて報じている。

9月15日、Dataconomyが「Google opens Claude access to engineers across the company」と題した記事を公開した。GoogleがAnthropicのClaudeを社内エンジニア全体に開放し、自社AI(Gemini)を主軸としながらも外部コーディングツールの利用を正式に認め始めた動きについて報じている。


自社AIを補完する形で競合AIを社内解禁

競合AI企業への出資元が、その競合AIを自社エンジニアに使わせる——これが今回の話の核心だ。

Googleはこれまで、社内エンジニアに対してClaude CodeなどGemini以外の外部コーディングツールの使用を原則禁止し、自社のGeminiを使うよう誘導してきた。その方針を転換し、AnthropicのOpus 5モデルを社内開発ツール「Antigravity」経由で全エンジニアに開放した。複数のGoogle従業員と同社スポークスパーソンがこの事実を確認している。

Antigravityとは、Googleが社内向けに運用している統合開発プラットフォームであり、外部の開発者向けサービスとは切り離された社内インフラとして機能している。 今回はこのAntigravityを経路として、外部モデルであるClaudeへのアクセスが全社的に整備された形だ。

なぜ今、この動きか

背景には社内エンジニアの根強い不満がある。Geminiはコーディングタスクにおいて、AnthropicやOpenAIの製品に対して見劣りする場面があり、最近のGeminiアップデートで改善が進んだものの、エンジニアの間では不満が続いていたという。元記事では具体的なモデル名として「Flash」系列の改善に言及されているが、正確なバージョン表記は元記事を直接確認されたい。

Googleのスポークスパーソンは次のように述べている。

「Geminiは引き続き社内開発の主要かつ基盤モデルである。サードパーティモデルはクォータ(利用枠)付きで、特定のユースケースを補完するために提供している」

つまりClaudeはあくまで「補完」の位置づけであり、ユーザーごとの利用枠制限のもとで提供される。全員が無制限に使えるわけではなく、GeminiがメインでClaudeはサブという構図は維持されている。

先行して使えていたチームも存在

今回の全社開放以前から、Google DeepMind内のチームはClaudeへのアクセスを一定期間持っていた。また、優先度の高いエンジニアリングプロジェクトに携わる一部の社員にも例外的にアクセスが許可されていたという(関係者3名の証言)。今回の全社解禁は、こうした限定的な先行利用を正式に拡大したものと捉えられる。

40億ドルの出資先のAIを自社で使う

今回の動きをより複雑にしているのが、GoogleとAnthropicの資本関係だ。Googleは今年初め、Anthropicに最大400億ドル(約6兆円)を出資する計画を表明している。出資先の製品を自社エンジニアに使わせることで、技術的恩恵と投資効果が重なる構図となった。

※編集部の考察:Googleにとって、Claudeの社内採用はAnthropicへの戦略的投資を補強する側面もあるが、一方でGeminiの競争力への問いを社外に印象づけるリスクも伴う。スポークスパーソンがGeminiを「主要かつ基盤モデル」と強調した背景には、そのナラティブを管理する意図もあると見られる。

Amazonでも同様の方針転換

同様の動きはAmazonでも報告されている。Amazonも今年、従業員からの不満を受けて外部AIツールの社内利用を許可し始めたと元記事は伝えている。なお、具体的に許可されたツールの名称については元記事の記述を直接確認されたい。大手テック企業が自社AIだけに縛るポリシーを緩和する流れが続いていることは確かだ。

現場評価がツール選定を動かす時代へ

コーディング用途でのAI競争は、Claude Code(Anthropic)、Copilot(GitHub/Microsoft)、Gemini Code Assist(Google)が並立する状況にある。今回のGoogleの判断が示すのは、企業ポリシーよりも現場エンジニアの実用評価がツール選定を動かし始めているという事実だ。

自社AIを持ちながら競合AIを補完的に解禁するという判断は、AI開発の最前線にいるGoogleでさえ、コーディング支援ツールにおいては単一モデルへの集約より実用性を優先せざるを得ない段階に来ていることを示唆している。

詳細はGoogle opens Claude access to engineers across the companyを参照していただきたい。